書籍

ありがとう!さくらももこさん

さくらももこさんと親交が非常に深かった
ヒカルランド代表 石井社長から、さくらももこさんへのメッセージです。

*

ほんとうに人思いの愛の深い方でした
良かれ星人のももこさん

人のことは人一倍心配するのに
自分はだれにも心配かけたくない
まさにそんなももこさんらしいサヨナラ
探究心が旺盛で
死後の世界のことも知り尽くしてましたから
いまをめいっぱい楽しんでいるに違いありません

2010年の3月
独立して出版社を立ち上げたい
と伝えたところ
「いいわね。会社の名前は?」

とつぜん突っ込まれて思わず答えた社名が
自分のメルアドに使っていたヒカルランド

由来も聞かれたので
ガラケーに保存していた当時小学生だった三男坊のヒカルの写真を見せたところ
1週間も経たないうちに
いまのロゴマークの王子さまが社名入りで
携帯に届いたのです

まさかまさかの特大プレゼント
やばいッ〜まだ登記もしてない
あわてて動き出したあの時が夢のようです

このロゴマークが葵の御紋のように効いて
難しいと言われる取次からもOKが出て
すべてが順調に

3月末に長年お世話になった徳間書店を退社
4月に会社を立ち上げると
7月にはヒカルランドの創刊本が書店に並んでいたのです

こんな奇跡的な宇宙の追い風でヒカルランドを支えてくださった
一番の恩人がさくらももこさんでした
謹んでご冥福をお祈りいたします

ヒカルランド 石井健資

*

さくらももこさんと石井社長は、
今も読み継がれるロングセラー
『アミ 小さな地球人』をこの世に出したご縁をはじめ

 

自然と共生するネイティブアメリカンの教えを今に伝える
トム・ブラウン・ジュニアのもとで一緒に修行したり

話は尽きぬほど親交が深かったそうで

普段の何気ない日常会話の中でも、
さくらさんと仲間たちの楽しいお話を聞かせてもらったりしてました。

そもそもさくらさんがヒカルランド出帆の後押しをしてくださってたんですね。

 

*
私事なんですが、
小学生の頃、リアルタイムで
さくらさんのエッセイ『もものかんづめ』を読んで育ちました。

当時、エッセイは集英社から出ていた100円の小冊子に連載されていて、
毎月1回、自宅に小冊子が届いていました。

人気作家陣の連載がのっている中でも、
さくらさんのエッセイはとびきりおもしろかった。
子供が読んでもわかるやさしさで書かれているにもかかわらず、
抜群の面白さでした。

「人はおもしろすぎると、涙が出て泣いてしまうものなのだ」
さくらさんのエッセイを読んで初めて知ったことです。
そのぐらいのインパクトがありました。

小冊子が来る日を心待ちにして過ごしたあの日々の感覚は、
私の中でまだありありと思い出せるし、
そういう思い出が今、本を作る支えになってたりしてます。

もちろん、オカルト・不思議好きな
さくらさんの記事や本も
折に触れて読んできて、お世話になりました。

ヒカランドの名刺には、
さくらさんの描いた可愛いロゴが入ってます。
それを持ってるのが嬉しくて小さな自慢で、
ロゴが見えるようにスマホカバーに差し込んでます。

突然の訃報の知らせ、
現世に残った私たちには今も悲しみの余韻が残ります。

でも、魂の仕組みは、
さくらさんも弊社スタッフも知っているわけですからね。

これはさくらさん作のマンガ『コジコジ』のセリフ。
こんなにサラリと残してくなんて、やっぱり粋。

編集部 岡部

 

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